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 「だれでもわかる!十勝の景気」第4号/日本銀行帯広事務所

「有効求人倍率って、どういう意味?」
 (オフィスNの昼休み篇)
綾子:うちの所長が新しくなった帯広のハローワークに行ってみたら、明るい建物の中で、パソコンを使っ
   て希望の仕事を簡単に探せるようになっていたって、とても驚いていたわ。

恭子:そういえば、会社を辞めた私の友だちも「利用している」って言っていたわ。ところで、ハローワーク
   が有効求人倍率を発表していますよね。それって、仕事を探している人が増えると下がって、企業が   積極的に求人すると上がるんですよね。

次長:そのとおり。有効求人倍率は、失業率などとともに、雇用情勢を表す代表的な指標だね。そもそも
   求人倍率には、「新規」と「有効」とがあるんだけど、どちらも、求職者1人に何人分の求人があるか
   を表したもの。例えば、企業からの求人は5人しかないのに、仕事を求めている人が10人いるとす
   る。その場合の求人倍率は、5÷10=0.5倍というわけだ。
   求人倍率は、仕事を求める人が多くて1倍に満たないと、仕事が見つけにくいということ。反対に、企
   業の求人が多くて1倍を超えて、高くなればなるほどに、仕事が見つけやすい状態を表していると考
   えればいい。

綾子:ふむふむ。なるほど。それじゃ、「新規」と「有効」の違いは?

次長:「新規求人倍率」というのは、1か月間にハローワークに申し込みのあった求人数を求職者数で割
   ったものだ。でも企業が欲しい人材を、また個人が希望の職業を短期間で見付けられるとは限らな
   い。だから、一旦申し込んだ求人、求職の申し込みには、それぞれ有効期間というのがあるんだ。そ
   の有効な状態にある求人数を求職者数で割ったもの、これが「有効求人倍率」というわけさ。そこに
   は当然、当月の新規求人数、新規求職者数も含まれる。だから、新規求人倍率はその月の雇用情
   勢が反映されるのに対し、有効求人倍率は月々の動きがならされるといった特徴があるんだ。

恭子:ところで、十勝の新規求人倍率は最近1倍を超えているのに、有効求人倍率はまだその半分程度
   だって聞くわ。どうして、そういう差が出るのかしら?

次長:企業は、求人の有効期間内に希望にかなった採用ができず、改めて求人申し込みを行うことがあ
   る。これに対して、求職者は、雇用保険を受けていれば有効期間が続くので、求職申し込みを何度も
   行うことは少ないんだ。こうしたこともあって、新規求人倍率は有効求人倍率に比べて高めになる傾
   向があるんだ。

綾子:そうか!求人倍率がどうかをみるときには、新規と有効それぞれの求人倍率の変化を読み取って
   いくことが「有効」なのね(笑)。

恭子:それに、内訳を知っておくことも大切じゃない。求人倍率がいくら高くても、パートの求人ばかりだと、
   正社員を目指している人たちには厳しいわ。

綾子:そうよね。仕事を探している人たちにとって、希望にかなった仕事がもっと見付かりやすくなるよう
   に、景気がもっと良くなってほしいわね。
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  第19号  「「たんかん」って何?」(H17.4.7)